ガルシアの首さんの話

ご存知ない方もいらっしゃると思うのですが、私は以前、邦楽レビューのクリッピングサイトをやっていました。当時よく紹介させていただいたレビューサイトの一つに、「独善音楽評」というサイトがありました。そこの管理人は「ガルシアの首」さんとおっしゃって、読み応えのあるレビューを書かれる方で、いつもわくわくしながらレビューを読ませていただいていました。
過去ログが残っていないのが残念なのですが、「やさぐれ日記暫定版」というはてなダイアリーが残っているので、気になる方はそちらを読んでいただけると、どういった文章を書かれていたかはわかるかと思います。
さて、そのやさぐれ日記暫定版を見ていただければすぐお分かりになるかと思うのですが、昨年の6月で更新が止まっています。さらにコメント欄にはガルシアさんのお友達の「ガルシア君のことで至急知らせたいことがある」という、別のお友達への伝言が書きこまれていました。「もしかして」という思いと「いやいやそんなことはない」という思いで揺れ動いていたのですが、ガルシアさんが亡くなった、という文章を見つけました、つい先ほど。
ガルシアさんには一度もお会いした事はないのですが、これを目にした瞬間、なんだかぽっかり胸に穴があいてしまったような、なんというか、うまく表現できないのですが、とにかく、ひどくショックを受け、なんだかいてもたってもいられなくなり、今この文章を書いています。
ガルシアさんはお亡くなりになりましたが、「やさぐれ日記暫定版」には、はてなダイアリーのサービスが終了しない限り、ガルシアさんの書いた文章が残り続けるでしょう、「ガルシアの首」という人間がいた証として。それがガルシアさんにとって素晴らしい事なのか、不幸な事なのかは、もはや確かめる術はありません。でも、少なくとも、私にとっては素晴らしい事なのかな、とぼんやり考えながら、今日はガルシアさんの文章を読み直すことにします。